おひな様は桐箱に包まれて

今日も自宅の畳の間に桐箱に入った「寛永の華」や「寛永雛」が並んでいます。この桐箱は思いついて直ぐに出来たわけではなく、試行錯誤の上で完成しました。
最初、雛人形を入れようと思って大きめの桐箱を中国地方の桐箱屋さんに見本を作ってもらいましたが、イメージしたものより大きく、私がイメージしていた「コンパクト」とはほど遠いものが届きました。これはいけないと思い、地元大分県や隣県の福岡県の木工所を訪ね歩いて2件の木工所を探し当て、ほぼ思った通りの桐箱にたどり着くことが出来ました。
20101209_1684373
ただ、箱は届いたものの、直に箱に描く事はなれていなかったので最初の頃は戸惑いました。そうしていく内に箱の大きさにちょうどいいバランスの花の大きさや、色調が見えてきて現在の絵柄になっています。
20101209_1684372
この箱がお客様の元に届き、何年かした後に桐箱がだんだんとその環境になじんできて、胡粉で書いたピンクの花びらが光り輝く事を夢見て作っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA