本物の貝合わせにこだわる

下の貝合わせの写真は、江戸時代に毛利家に嫁いでこられた徳川家の姫様が嫁いだ際に持ってこられた貝合わせです。現在防府の毛利邸で所有している物で、貝の内側には亀甲文様(亀の甲羅)や雲柄の金箔が張ってあり、源氏物語絵巻などの物語が描かれています。
こうした貝合わせは当時のお姫様の婚礼調度に必ず加えられていたもので、嫁いだ先で退屈しないようにとか、一対二片の貝が別の貝とは決した合わないことなどから、生涯添い遂げます言う意味を持って持参させたそうです。
20101209_1684528徳川家から毛利家に送られた貝合わせ
下の貝合わせは、加賀前田家が所有しているもので、同じく亀甲文様の盛り上げ模様に雲形の金箔仕上げが施されて、中には宮中の物語が顔料で描かれています。小さい貝合わせは4cmほどで花鳥風月が描かれています。
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前田家の貝合わせ
この八角形の形をした箱は、貝合わせを左右に分けて入れておく「貝桶」と呼ばれるもので、外側や内側に趣向を凝らした蒔絵や、源氏物語の絵を描いて豪華さを競ったそうです。
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立派な蒔絵が施された前田家の貝桶
そして、これが私が描いた貝合わせです。大きさは10cmで内側の全面に金箔を一度張って、その上から顔料で薄く描いていますから、絵の下から金箔が照らし出して輝いて見えると思います。
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藤原了児が描いた源氏物語絵巻貝合わせ
最後の貝合わせは関西在住のsさんから依頼があって、東京のお孫さん宛に送るために描いていた源氏物語絵巻「葵」の場面です。これは今日完成したもので、来月の2月5日着で叔父さまの名前を入れてお送りする予定です。こんなプレゼントの仕方もありますよ。
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依頼があって送る貝合わせ

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