こだわりの道具

雛人形の桐箱に絵を描く事は、ずいぶん前に木製の箱に絵が描かれているのを見た事や、古い時代の工芸品などを見ていると工夫を凝らした蒔絵などが施されているのを見て、「箱に絵を描いてみたい」思いはありました。
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そんなときに大分県の山間部で、桐の箱を作る人を紹介され、話を進めるうちに桜の花びらを描いた事が最初です。
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やってみると、絵の具では滲んでしまうし、後で色あせが出るためにいろいろと工夫を重ねた結果、日本古来の胡粉(貝を粉にしたもの)を白い絵の具に混ぜる事で、しっくりした花びらの色になってくれました。
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この桐箱が、火災や湿気から中の雛道具やお雛様を保護し、外の桐の色は色あせても、花びらはますます白きなってきて、存在感を示してくれる事でしょう。

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