黄瀬戸の大皿

最近、私は1枚の黄瀬戸の大皿を購入しました。明治から昭和にかけて作られた物で、皿のあちこちに欠け傷があり時代感を出しています。
買った動機ははっきりしませんが、自然に手が出てしまいました。
それは、私がまだ20代の頃、水彩画家になる夢を持って日夜絵を描いていた頃に、私たちを理解してくれるお寺のお坊さんがいて、物心共にお世話になっていたような気がします。
ある日、そのお坊さんが「これを描いてみないか」と言って出してきたのが「黄瀬戸の大皿」でした。20101209_1685314
黄瀬戸など、それまで見た事もなかった私は持ち帰って部屋に置いていると、大らかなカーブや深みのある黄色に引き込まれて、何枚かを描きました。
1ヶ月ほどして、完成した絵と皿を持ってお寺に行くと、お坊さんはビックリする額のお金をくれて、誉めてくれました。
それから間もなくして、そのお坊さんは交通事故で亡くなられ、通夜に行った時に、私が描いた黄瀬戸の皿の絵は、玄関に飾られていました。
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若い時(26才)に描いた水彩画の黄瀬戸大皿

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