二月末になっても「貝合わせ」の注文が続いています。
2~3年ほど前までは、数える程の注文だったのが、最近になって、雛祭りに貝合わせや羽子板を送ったり、これまでに購入した雛人形の周りに、演出として貝合わせや羽子板を購入したいという方が増えているように思います。
私も貝合わせに使うハマグリを産地から購入して、大きさを揃えて2枚1組のハマグリの内側に、固めの粘土や胡粉を塗って絵が描きやすいようになめらかな面にして、そこに金沢産の金泊をしっかりと貼って行きます。
こうした下作業は完成した貝合わせからは、なかなか見えにくいところですが、この中の作業を1つでもおろそかにしてしまうと、完成した貝合わせや羽子板の美しさを損なっていまいます。
貝合わせをお待ちの方、もう少しお待ち下さい。雛人形「みかわ工房」 代表 藤原了児