寛永雛を仕上げています。

8月は、貝合わせや小箱を作る一方で、2週間ほど前から工房で進めていた「寛永雛」の三人官女がいよいよ完成に近づいています。スタッフと共に「寛永雛」のお雛様を仕上げているところを動画にしてみました。
これは最後の行程で、三人官女に髪を色つけしているところです。左右のバランスを見ながら髪を均等に分けるあたりが難しいかな。神経をはらいます。

次の動画は、私が三人官女の真ん中、三方を持った官女の顔に目を入れているところです。といっても、私が描く目はよく見かける「パチリ」とした目の表情ではなく、細い筆で「スーッ」と横に引くだけですから、その細い線で微妙な表情を出さないと、人形の暖かみはでなくなってしまいます。そのために使う墨には特に気を使っています。
まだ、動画を撮り始めて間もないので、やや動画のピントがずれているのですみません。

これは、目を入れた三人官女に手を描き入れています。ちょっとしたことですがこれで三方を持つ手の表情が決まってきますので、一つ一つ丁寧にやっています。
最後が、顔の中央に口を入れれば完成です。
ただの口なのですが、これが意外に難しく大きすぎても行けないし、小さすぎても行けない、下がりすぎても行けない、丁度いいところが一番いいのですが、顔全体を見て程よいバランスの所に、「えいっ」とばかりに息を止めて入れています。

これは、私の雛人形を手伝ってくれている妻の妹と、息子のお嫁さんです。下塗りとか、袖を描くのを手伝ってもらっています。

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