丹後ちりめんのお雛様

小さき物の世界4になります。
清家文香さんが作る丹後ちりめんの敷き布が完成しました。赤く染めたちりめんに、金箔で藤や桜の花をバランスよく位置して、すっきりした敷き布になっています。
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正面から見ても堂々としたお雛様に見えます。藤の花や桜の花びらがほどよいアクセントになっています。こんな事も清家文香はちゃんと考えて描いているんですよ。1つ1つが手作りのお雛様だからこそですね。
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内裏雛は寛永雛に使っているお雛様と同じ物を用意しました。7cm程の高さです。寛永雛らしく細面の顔立ちをしています。ぼんぼりはバランスを考えて油灯にしました。
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三人官女は7cm程の大きさで真ん中の三方を持った官女を二人が囲むようにしています。
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五人囃子は演奏する奏者に動きを待たせて立ち姿や座り姿で変化をつけました。5~6cmの大きさです。
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このセットの価格は税込みで78000円になります。花びらの桐箱入りを御希望の方は15000円の追加になります。【小さき物の世界】のホームページでも伽藍になれます。


この明治の長持ちが、上の丹後ちりめんのお雛様に使われた雛道具です。
この長持ち明治32年と外箱に書かれています。100年近く経っているとは思えない輝きをしています。金色の部分は牡丹の花らしくその周りにツルの模様が丹念に手描き彩色されています。印刷かなと思ってつるの模様を目で追っていくとやはり1つ1つが手描きでした。

ただこの長持ちの内部だけは古びてしまって頂けないので、例によって赤い絵の具を内部に塗って、金粉をちりばめました。こうすることでキリリとしまって見える様になります。

柔らかい布で何回も拭いて、金属の部分は堅い布で磨き上げるとこうした輝きを持ってきます。

この作業で半日かかってしましました。後はまた、、、

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