2~3日前に比べると貝合わせの細部に色が入ってきました。明石の君のそばにある几帳には、暖かい色を置くことで宮中の雰囲気を作り出しています。この貝の対になる貝には源氏が、記帳の横で明石の君にむかって横笛を吹く姿を描いています。源氏の衣装には明石の君のいろと、ブルー系を於くことで色の対比(補色)を出しています。今回は、この2組が「寛永の華」セットの貝合わせとしてお客様から希望があって制作しています。
これが、顔を残してほぼ完成した明石の君の貝合わせです。貝合わせの大きさは7cm程ですから、繊細な表現であることがお分かりいただけると思います。