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平安時代の源氏物語「貝合わせ」を再現

貝合わせ(貝おおい、合わせ貝、貝覆い)は平安時代に宮中で行われていた遊びの一つで、1対左右2片の貝殻(ハマグリ)の両面に花や歌などを書いて左右に分けて置き、絵柄を合わせて取る遊びです。
みかわ工房の貝合わせは、当時の貝合わせの再現に努め、ハマグリの内側に金沢金箔を一面に貼り下地作りから仕上げまで1人の作家が制作したものです。完成した貝合わせには物語の解説書、桐箱が付きます。貝の中に季節の花や干支、名入などのオーダーメイドも可能です。
 

6cm、1組で15,000円です。袋入り、解説書付き、桐箱入りです。


8cm、1組で26,000円(袋入り、貝立て、解説書付き、桐箱入りです)


12cm、1組で32,000円(袋入り、貝立て、解説書付き、桐箱入りです)


現在、工房にある完成している貝合わせ在庫は、ここをクリックしてください。

貝合わせ見本

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手作りにこだわった源氏物語絵巻貝合わせ「花宴」(はなのえん)

1,花宴(はなのえん)

手作りにこだわった源氏物語絵巻貝合わせ「紅葉賀」(もみじのが)

2,紅葉賀(もみじのが)

初節句の祝い用源氏物語絵巻貝合わせ「若菜」(わかな)

3,若菜(わかな)

雛雛祭りの貝合わせ、源氏物語絵巻貝合わせ「松風」

4、松風

雛ミニュチュアサイズの貝合わせ、源氏物語絵巻貝合わせ「少女」おとめ

5、少女(おとめ)

桃の節句の貝合わせ、源氏物語絵巻貝合わせ「末摘花」(すえつむはな)

6、末摘花(すえつむはな)

手描きにこだわった源氏物語貝合わせ「初音」(はつね)

7、初音(はつね)

本物にこだわった源氏物語貝合わせ「梅枝」(うめがえ)

8、梅枝(うめがえ)

雛人形の横に源氏物語貝合わせ「若紫」です。

9、若紫

手描きにこだわった源氏物語貝合わせ「桐壺」(きりつぼ)

10、桐壺(きりつぼ)

手作りにこだわった金箔仕上げの貝合わせ貝合わせ賢木(さかき)

11,賢木(さかき)

初節句に人気の源氏物語貝合わせ「葵」(あおい)

12,葵(あおい)

雛祭りに人気の源氏物語貝合わせ「藤袴」(ふじばかま)

13,藤袴ふじばかま

雛祭りの贈り物に源氏物語貝合わせ「松風二」

14、松風(二)

海外の方へ人気の貝合わせ「明石」(あかし)

15、明石(あかし)

結婚式のセレモニーにも貝合わせが人気「藤裏葉」(ふじうらば)

16、藤裏葉(ふじうらば)

贈り物やプレゼントに喜ばれている貝合わせ「絵合わせ」

17、絵合わせ

手造り手描きにこだわった源氏物語絵巻貝合わせ「かがり火」

18、かがり火

初節句のプレゼントにおすすめの貝合わせ、「紫式部日記」

19、「紫式部日記」

母の日のプレゼントに源氏物語絵巻貝合わせ「須磨」(すま)

20、須磨(すま)

 


貝合わせの由来

 
貝合わせは、「貝覆い」(かいおおい)「合わせ貝」ともいいます。元々は「物合わせ」という遊びの一つとして生まれたもので、珍しい貝や装身具を左右から出し合って、いかに珍しいか面白いかを競って行くうちに、次第に貝合わせも貝の内側に絵や文字を書いて遊ぶ姿になってきたと思われます。
平安時代になると二枚の貝を両者に分けて床に列べ、絵柄の合うものを取り合ったり、和歌などの上の句と下の句や、物語にまつわる絵を句とともに書いたりする遊びが女児たちの間で盛んに行われたようです。
江戸時代に描かれた「貝合わせ」の様子

江戸時代に描かれた「貝合わせ」の様子。画面手前に貝桶があり、この桶から貝を出して床に列べて遊んでいる様子がうかがえます。


 
ただ、江戸時代になると次第に調度としての貝合わせが重んじられるようになり、貝は三重桑名のハマグリで、貝の内側には雲形の盛り上げや金蒔絵の上に、源氏物語や百人一首を一対左右二片に分けて描き、この貝が他の貝と組み合わないことから、一度嫁いだものが決して離れないという教訓めいたものとしてもてはやされたそうです。
 
 
また、貝合わせを収める容器を「貝桶」(かいおけ)といい、八角形の蓋付きの表面には金蒔絵や源氏絵などの装飾が施されていたそうです。 写真下は、加賀前田家に伝わっている貝合わせと貝桶ですが、手工芸の盛んな地域らしく八角形の入れ物に豪華な金蒔絵が施されていています。
金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせで左右に360組のハマグリが収められています

金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせ。左右に360組のハマグリが収められています。

 
写真は、長州毛利家に伝わる貝合わせで、10cm程度の大きい貝合わせの内側には亀甲文様(亀の甲羅似似た形)の凹凸を施し、その上には金箔が張られて土佐派風の源氏物語や、四季の花々が彩色豊かに描かれています。
 
毛利家の貝合わせで金箔仕上げの上に平安時代の源氏物語などが描かれています

長州(山口県)毛利家の貝合わせで、金箔仕上げの上に平安時代の源氏物語などが描かれています。

 
 

The Origin of Kai-Awase(Matching shells)

Kai-awase was born in the Heian period(794-1185 A.D.) as a past time of drawing pictures and letters in shells. Soon, people started to separate the shell into two and played by trying to match them. Noble people also enjoyed writing Waka(syllable Japanese poems) and drawing beautiful pictures along with them. Their favorite motif was Genji-monogatari('the tale of Genji',known as the oldest romance novel in the world).

金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせで左右に360組のハマグリが収められています

金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせ。左右に360組のハマグリが収められています。

As the time passed by, Kai-awase became more sophisticated that even the buckets to put the shells in played important rolls in weddings for families of feudal lords. The buckets were given to the brides as special gifts. Now a days, this ceremony is called 'the ceremony of Kai-awase' and it still remains in Shinto-style weddings.
The best shells to use in these ceremonies are said to be the 3 inch clams taken from Kiso-river in Mie prefecture. That is because of their beautiful patterns and thickness, and also, they are a size that perfectly fits in women's hands.
We at MIkawa-Kobo also use clams from this place and paint by hand.

江戸時代に描かれた「貝合わせ」の様子

Soon, people started to separate the shell into two and played by trying to match them


 

One of the reasons to give Kai-awase to brides and new-born girls is that two clams never match one another. This suggests some meanings in charms like you never separate once you get married, or you never chose the wrong partner.
These superstitions made wealthy families of feudal lords make vast numbers of gorgeously decorated Kai-Awases. These are shaped by powdered calcium carbonate and covered in gold foils, then painted with the pictures that express the story of Genji-monogatari. The painting style used in these pictures is usually Tosa-school.

 
 

 
 


貝合わせの完成まで

 
1,これは、地元大分で知り合いの料理屋さんからいただいた物です。模様が綺麗です。

1,これは、地元大分で知り合いの料理屋さんからいただいた物です。模様が綺麗です。

2,内側の凹みに砥の粉や胡粉などを何回か塗って金箔が張りやすいように調整します。

2,内側の凹みに砥の粉や胡粉などを何回か塗って金箔が張りやすいように調整します。

3、貝の上下に雲形文様などを付けます。胡粉が柔らかい状態で文様の印鑑を押して付けます。

3、貝の上下に雲形文様などを付けます。胡粉が柔らかい状態で文様の印鑑を押して付けます。

4,乾燥後に金箔仕上げをしてゆきます。平たい平面と違って凹んだ面に金箔を張るために余分な金箔が周りに出来てしまいます。

4,乾燥後に金箔仕上げをしてゆきます。平たい平面と違って凹んだ面に金箔を張るために余分な金箔が周りに出来てしまいます。

5,右が余分な金を払った完成品です。

5,右が余分な金を払った完成品です。

6,こうして完成した金箔仕上げのハマグリです。

6,こうして完成した金箔仕上げのハマグリです。

7,そして、やっと皆様の注文を受ける事ができます。

7,そして、やっと皆様の注文を受ける事ができます。