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貝合わせの由来

貝合わせの由来 

みかわ工房で節句の祝いとして製作した5組の花貝合わせです。ご依頼の多くは、祖母様からお孫様への雛祭りの贈り物に使われる場合が多いようです。

みかわ工房で節句の祝いとして製作した5組の花貝合わせです。ご依頼の多くは、祖母様からお孫様への雛祭りの贈り物に使われる場合が多いようです。

貝合わせは、「貝覆い」(かいおおい)「合わせ貝」ともいいます。元々は「物合わせ」という遊びの一つとして生まれたもので、珍しい貝や装身具を左右から出し合って、いかに珍しいか面白いかを競って行くうちに、次第に貝合わせも貝の内側に絵や文字を書いて遊ぶ姿になってきたと思われます。
平安時代になると二枚の貝を両者に分けて床に列べ、絵柄の合うものを取り合ったり、和歌などの上の句と下の句や、物語にまつわる絵を句とともに書いたりする遊びが女児たちの間で盛んに行われたようです。
江戸時代に描かれた「貝合わせ」の様子

江戸時代に描かれた「貝合わせ」の様子。画面手前に貝桶があり、この桶から貝を出して床に列べて遊んでいる様子がうかがえます。


 
ただ、江戸時代になると次第に調度としての貝合わせが重んじられるようになり、貝は三重桑名のハマグリで、貝の内側には雲形の盛り上げや金蒔絵の上に、源氏物語や百人一首を一対左右二片に分けて描き、この貝が他の貝と組み合わないことから、一度嫁いだものが決して離れないという教訓めいたものとしてもてはやされたそうです。
 
 
また、貝合わせを収める容器を「貝桶」(かいおけ)といい、八角形の蓋付きの表面には金蒔絵や源氏絵などの装飾が施されていたそうです。 写真下は、加賀前田家に伝わっている貝合わせと貝桶ですが、手工芸の盛んな地域らしく八角形の入れ物に豪華な金蒔絵が施されていています。
金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせで左右に360組のハマグリが収められています

金沢の加賀藩主・前田家の貝桶と貝合わせ。左右に360組のハマグリが収められています。

 
写真は、長州毛利家に伝わる貝合わせで、10cm程度の大きい貝合わせの内側には亀甲文様(亀の甲羅似似た形)の凹凸を施し、その上には金箔が張られて土佐派風の源氏物語や、四季の花々が彩色豊かに描かれています。
 
毛利家の貝合わせで金箔仕上げの上に平安時代の源氏物語などが描かれています

長州(山口県)毛利家の貝合わせで、金箔仕上げの上に平安時代の源氏物語などが描かれています。

 
 
 
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