大河ドラマでよく見かけます。

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NHKの大河ドラマ「風林火山」などで姫の背後にそれとなく配されていて奥ゆかしさを盛り上げていたように思います。
私たちは、この時に見た「薄いピンクの几帳」が目に焼き付いていてこれを自分たちの雛人形の背後か、サイドに置いて雰囲気を盛り上げようとおもい、1年あまりの研究をし「寛永の華」に加える事にしました。
そこで、オークションなどで見かけるものを取り寄せてみましたが、プラスチックと化繊で作った細部がひどいものばかりでした。
20101209_1684363そこで 染色担当の清家文香は、まず正絹を薄いピンクや、赤、緑などに染めてみて、それぞれの布に手描き彩色や型染めの手法で3つの几帳を作り上げました。
上の写真は白い絹地に染料で直接手描きしたもので、下絵なしで直接全体のバランスを考えながらやっていく様子を間近で見ていると感心してしまいます。
ただ、几帳はこれで終わったわけではなく、この後ひだを付けたり金箔仕上げ仕上げにする事でやっと几帳らしくなってきます。
写真は清家文香が工房の2階で手染めした布に、違う色で染め上げた布を袋状にして「野筋」と呼ばれる紐を作っている所です。

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