羽子板と貝合わせについて

きっかけとなった町「勝山町」
中国地方には山が多いため、少し山間にはいると江戸か明治にタイムトリップしたような小京都的な町並が数多くあります。岡山県真庭郡勝山町も知人に紹介してもらったその様な町です。
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第1回目の「藤原了児・雛展」
勝山町は、町の中心を「旭川」というきれいな川が流れていて、その両側に林業を中心にした会社と、昔ながらの町並みが川に沿って続く町です。その中でひときわ異彩を放つような豪商風の家が「辻本家」でした。代々酒造業を営まれていて道の両側に辻家の蔵や母屋が幾つも並び、以前はこの通りが「寅さんシリーズ」の撮影に使われたそうです。
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辻本家の邸宅
私は緊張しながらも辻家の大部分を見せてもらい、結果としてこの家の全てを使って「藤原了児・土雛展」を行う事にしました。今にして思えば作品作りや飾り付けなど大変でしたが、その後の自分の仕事に勉強になる事が数多くありました。
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土雛展の模様
辻家の数々の調度や着物に混じって、江戸時代に描かれた土佐派の「源氏物語絵巻の2曲屏風」は、見せてもらった中では驚きでした。
そこで、2年目の個展ではこの源氏物語絵巻屏風を辻家の座敷に展示して、この調度に関連した「江戸時代の遊び」をテーマにして作品作りを始めました。20101209_1684509
「源氏物語絵巻屏風」展示のイメージスケッチ
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実際の展示写真(左手で解説しているのが辻家のお嬢様)


この絵が描かれた江戸時代を思い起こしてみると、季節ごとに日本の遊びがあったでしょうし、お正月だけを考えてもたこ揚げ、羽子板遊びに始まって、室内では貝合わせや香合わせなども行われていたでしょう。
そこで、私は当時の遊びの一部を再現してみようという事になり、「羽子板」「貝合わせ」「香合わせ」などを試みてみました。
完成したのが下の作品です。(当時の物)
「羽子板」は、辻家から借りた絵巻の写真を元に、板をのこぎりで削って羽子板の形を作り、胡粉や金箔で羽子板らしく作り上げて出品にしてみました。
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最初に作った源氏物語絵巻羽子板
「貝合わせ」は、ハマグリを使う事は知っていたので、自宅で食べたハマグリの殻を使い試行錯誤しながら幾つか制作してみました。特に貝のくぼみに金箔仕上げをする所や、雲形の模様をつける事には苦心しました。
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最初に作った貝合わせ
「香合わせ」も知識がないため手近な本を見たり、香木を取り寄せたり、香を入れる容器をブナやケヤキをつかって作ってみました。そして、会場では実際に香をたいてもらい、ほのかな香りがする中で「辻家」お嬢さんが源氏物語絵巻屏風を解説してくれました。
個展が始まってみると今まで一般に公開されていなかった「辻本家」の建物への関心と共に、「山間のひな祭り」という響きに岡山県内から数千人の方が訪れ、20畳あまりのお座敷は連日の様に黒山の人だかりになってしまいました。
また、作品の販売も当主の書斎だった立派な蔵をつかって演出した事が好評で、 それ以降この雛祭りは年々来場者が増え、10年経った今では「勝山のお雛まつり」という大きなイベントとなっているようです。
ここをクリックすると「羽子板」の完成までのページに行きます。
制作中です
ここをクリックすると「貝合わせ」の完成までのページに行きます。

ハマグリ、、下地、、、金箔、、、下絵、、、彩色、、保護、、桐箱、、名入れ
展示風景
お客サモアの声
貝合わせの種類、源氏物語絵巻 四季の花、
●貝合わせの1つ1つをページに分けて作る10ページ
貝合わせにも制作年代よって違いがある。番号と希望を書いてもらう。ーー注文

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