お雛様の顔

お雛様は、現在お店に行けば、さまざまな雛人形を見る事が出来ますが、こうした雛人形にも発展の歴史があって幾つかの特徴が見られます。
お雛様でもっとも古い物は「立雛」と呼ばれているお雛様で、頭を紙や土で作り、それに胡粉を塗って目や鼻をかいただけの物で、衣服は金の紙や市松文様の紙に書いて飾った物が最初の雛人形といわれています。下の写真は、みかわ工房のなつめ雛に付いている「立ち雛」でお雛様の初期のものを再現した物です。
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みかわ工房のなつめ雛に付いている高さ5cmあまりの立ち雛です。

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その後、江戸時代のもっとも初期に作られた雛人形がこの寛永雛です。これまでの立雛が、座った雛になっていたり、顔が面長で、男雛が冠と一体していて女雛がふっくらとしている所に特徴があります。
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このお雛様も寛永雛と呼ばれる雛人形で、山形の本間美術館に所蔵されている物です。

みかわ工房の寛永雛は、これらの古い寛永雛を参考にして、現代の住まいの広さに合わせ小振りにして、色合いも当時の物を見てもお分かりのように茶一色から、ピンクや若草色などを取り入れて楽しいお雛様にしました。
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ただ目や口は、引目におちょぼ口と当時の素朴さを残すようにしています。
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この内裏雛は、寛永雛と「寛永の華」に使用しており、男雛の冠と女雛の日扇は金箔仕上げにしております。
6月に入って、寛永雛の1つ1つのお雛様を作っています。
寛永雛に関します詳しい解説は、みかわ工房のホームページでご覧下さい。
雛人形「みかわ工房」 代表 藤原了児

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