羽子板の下絵完成。

このところ毎日のように「羽子板は、年内に出来上がりますか?」とか「貝合わせは、今注文してもお正月に飾れますか?」と言ったご質問が相次いでいます。
大丈夫ですよ。まだ、今お受けしてもお正月に飾れるように頑張ってます。今日も、先週から取り掛かっている羽子板の下絵ができました。
下の羽子板は、昨日の源氏物語羽子板「若菜・上」の1場面ですが、ご依頼の「辰」が見えるでしょうか。緑と赤で少しだけ強調しました。
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私は、こうして完成した羽子板は、来る年も来る年もお正月が来ると玄関や、部屋に飾られて、いつかはそのお子様が、新しい家にこの羽子板を持って行って、新しい家で飾られるというイメージを持って制作しています。
もともと私の作っている羽子板は、「京都風の左儀長羽子板」と呼ばれているもので、木を削って羽子板の形を作り、この上に金箔を施したりして源氏物語や季節の花をあしらったりして、大名や徳川家などで嫁いでゆく娘のために、京都で作らせたことが始まりです。時代が違っていても、子によせる親の気持ちは同じですね。

この羽子板は、下の特注の桐箱に収められていますから、ちょっとしたことでは壊れることはないでしょう。

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羽子板立ても付属しています。下の台と背中の受け木が取り外し式ですから、すぐに組み立てられます。どちらも福岡の木工所で特注して作って頂いている物です。
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