お雛様が袋に包まれて

みかわ工房では、今年になって【小さき物の世界】を1番から20番まで作りましたが、すでに多くのお雛様セットが売約済みになってしまいました。20130206_369154

今年の特徴として、寛永雛などの雛壇セットと同じような価値観として、【小さき物の世界】の小さいお雛様が「初節句」の雛人形として求められることが多くなってきました。
この【小さき物の世界】に使う雛道具も、一年を通して少しずつ集めて布を扱う清家さんの方に預けておきます。それから、この雛道具に合う布や様式を決めてから、染めたり手描きしたり、袋物にしたりしています。
今年は、小箱を使った袋物が多く見受けられます。下の写真の小箱も、大正時代に作られたもので、丁寧に塗られた漆の上に小鳥やチョウチョウが描かれているものに、すっぽりと収まるちりめんの袋を入れて、この中に内裏雛や三人官女を入れておくことができます。20130206_369158
まるで、ままごとあそびのような世界が、雛祭りでできたらうれしいかも、、、と思って作り上げたものです。このセットもすでに発表した途端に、売約済みになりお客様のもとに行ってしまいましたが、印象に残る小箱でした。
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この小箱(右)も、明治期のもので牡丹蒔絵の模様がすばらしく描かれています。
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この小箱にも、小指大の内裏雛や三人官女、五人囃子を収めておいて、お子様は一つ一つ手に取りながら、出していって雛祭りを自分で作り上げることができそうです。20130206_369156
これからも、お子様とお母さんが一緒に参加して雛祭りを楽しむことができるようにしたいものです。

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