私が作っている羽子板と貝合わせは、ともすると材料を仕入れて下地処理された羽子板に描いていると思われがちですが、実際には1枚の桐の板を削りだして、カーブを付けたり文様を付けたりした後に、表面に金沢より購入しました14kの金箔を張り(羽子板の場合には2枚)貝合わせ(2組の貝合わせに1枚の金箔)
この金箔の上に絵の具を使って彩色しています。今回もお正月に間に合うように注文をお受けして、下の羽子板はもうすぐ完成間近で、上の金箔仕上げの羽子板は、これから何とか正月までにはお届けしようと思っている物です。
関東では、お正月の羽子板となると「押し絵羽子板」が主流ですが、私が作っている羽子板は、「京風羽子板」とよばれるもので、永年変化しない色彩と金箔の持つ輝きにあります。