秘仏の公開

昨日の夕方新聞を見ていた妻が、「明日まで秘仏を公開しているそうよ」という事で新聞を見ると、背丈50cmほどのお観音様が厨子の中に入っている写真を見て、行こうという事になって大分から車で1時間ほど北に上がった、山香町広瀬地区にむかいました。
50年に一度ということで地区の方が総出で、道のあちこちに案内役のご老人が立っておられて、あるくこと5分。
山香町の広瀬地区にある秘仏を訪ねて
道の脇には古くなった国東塔をみながらお寺様に到着しました。
山香町の広瀬地区にある秘仏を訪ねて
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決して大きい寺ではありませんが、永平寺系列の寺のようで
どこか威厳がある屋根に感じてしまいます。受付にも地区の
方が座っておられて、記帳をさせて頂いたところ、お札をい
ただいたので、お守りとお賽銭を入れていよいよ本堂に上が
らせてもらいました。
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新聞で見た時より、周りの厨子が関係して実物は大きく感じられて
700年あまりを経て私たちの前に見せて頂く仏様は、ふっくらと
していて、童顔の優しいお顔で先日も三重県で仏様を京都の寺から
盗んで捕まった人の気持ちが分かるような、「マイほとけ」にした
くなる仏様です。
山香町の広瀬地区にある秘仏「薬師観音像」
山香町の広瀬地区にある秘仏「薬師観音像」
こんなにも美しく神々しい仏様が、11戸の住民で守られてきた事が
奇跡のようです。この地区によほど美しい物に対して理解のある方
達が集まっていたのか、1人の理解者が購入して守られてきたのか
不思議な仏様でした。
今月、私たちはもう一つ熊本県の人吉市近くのあさぎり町の宮原観音
を見にいく予定にしています。その観音堂の厨子が室町時代の作で
見事らしく、奇しくも今回の観音様と同じ室町時代の作らしいのです。
後日、掲載します。

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