美しい厨子のご開帳

土曜日は、以前から予定していた人吉の「宮原観音」
を見るために車で57号線を大津まで出て、そこから
空港道路に入って、一路南へ下り、目的地の人吉市に
着いたのが丁度昼の12時でした。
以前カヌーの大会の時に来た事のある「上村うなぎ」
に寄って人吉らしいうなぎ料理を食べて、
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今日の宿泊地、球磨郡水上村湯山の民宿「川原」へ、夕方やっとたどり着きました。
次の日の朝、ここから昨日来た道をやや手前に戻って田畑の中を進む事10分で右手の山間に、「宮原観音」のかやぶきの屋根が見えてきました。20101209_1684750
この観音堂は、室町時代の建築で、やや勾配のきつい屋根と、床の高いお堂の縦のバランスが引き締まった美しさを見せていました。いよいよ観音堂の10m程手前にある川にかかった橋を渡り、石段を登ると
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30畳ほどの板敷きの真ん中のやや奥に、もう一つのお堂(厨子)が見えてきて、さらにその中に、白く彩色された厨子があります。
平安藤原期の面影を残している厨子
今日は、この地区にとって春のお彼岸で、地区の方が大勢で観音堂の手前で、私たち見学者に御接待をしてくれました。心温まる料理をごちそうになりながら、写真を撮らせてもらいました。たった1日だけのご開帳だからこそ有り難さも増大します。20101209_1684753
今回の旅行で1番見たかった、厨子に描かれた草花文様です。これが700~800年ほど前に描かれたと思えないほど力強く、優雅な線で蝶などが描かれています。
この描法を勉強し、今後のみかわ工房で制作する貝合わせセットや羽子板などの箱に、応用しようと思っています。

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