「紫式部日記」の羽子板

1枚の羽子板を拡大してみました。わずか10cm幅で高さが15cmああまりの羽子板の画面に手描きで描くわけですから、それなりの難しさがあります、第一に画面がふくらんでいて平面ではないと言うことと、画面の上下に雲形の凹凸があって通常ここには絵を描かないので、そこされた画面の中に、物語がくるように配置します。
第二に、この画面が金という金属であるために、絵の具がのりにくいことがあげられます。これには私も五年ほどの研究期間が必要でした。
また、完成した羽子板は、そのままでは描いた色がはげ落ちてしまいますから、保護膜を目だたないように塗らなくてはいけません。
こうやってようやく一枚の羽子板が完成し、
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桐箱に入れてお送りするようにしています。この桐箱にもこだわりがあって、せっかく高価なものを出す時に、紙の箱からスーと出てくるのではなく、ゆったりしたカーブを持った箱から出てくることをイメージして作り上げました。20101209_1685091
今みかわ工房では、年内発送できるハンドメイドの羽子板を御注文受け付けております。

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