雛人形の桐箱について

今回、もしくは、以前みかわ工房の桐箱を購入されたお客様に桐箱の経年による変化をご説明します。
みかわ工房の桐箱には用途に合わせて様々な大きさがあります。
桐は、木工所で木材から箱にする板にした段階で、表面がすこしづつ変化してきます。一方桐箱に描いた桜の花びらは、胡粉といって貝の粉を使って手描きしていますから、天然のものだけに白いままです。
したがって桐箱の表面はやや黒ずんできて、花びらはなお輝きを持ってきます。つまり、コントラストが強くなってきて美しくなってくると思って下さい。内部はまったく変化がありませんのでご安心下さい。
昔から桐が尊重されてきたのには、湿気の多い日本で湿度の調整能力が高い事と、火事などの災害時に表面が燃えて直ぐに炭化する事で、中の和服などが燃える事を防いだことなどが上げられます。
そのために一家の中で娘が生まれると、屋敷の隅に桐の苗を植えて二十歳頃までに育てて、嫁入りの頃になって家具職人に箪笥一揃いを作らせたそうです。
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