ハンドメイドのお雛様

私の両親は、米作りと絹の素になる養蚕にこだわっていた農家でした。秋になると、稲刈りをした米を庭一面に広げて乾燥させていた光景を思い出します。その父や母もすでに他界し兄が後を継いでやっています。
一方、私は最初美術を志したものの、ふとした事からお雛様を作ることになりました。最初はそれほど雛人形にこだわりを持っていませんでしたが、貝合わせや羽子板などを作っていくうちに、自分なりの工夫や特色を出すことが出来たりして、本物であること、ハンドメイドであることのこだわりが次第に出てきました。
ハンドメイドにこだわって作るみかわ工房のお雛様、羽子板は、何処か父親の生き方に似ています。
みかわ工房の「寛永の華」セット
それは、私が幼い頃に父や母が「米」にこだわっていた事と、どこか共通しているような気がします。
インターネットは、お客様の顔は見えませんが、求めている物はどこにもない素敵なものを求めているはずで、それにむかって日々作り続けていきたいともいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA