2枚の羽子板

みかわ工房で制作している手描き彩色の羽子板です。

偶然にもお客様からの羽子板が、同じ題材源氏物語絵巻の「末摘花」2枚になりました。
でも、1枚の羽子板に込めたお一人お一人の願いは、微妙に違っています。向かって右の羽子板を御注文された方は、「寅年生まれの子の干支を入れて欲しい」という事で、かすかに入れてみました。

左の方は、襖やお供の女官もはずして、文を書いて遊ぶ源氏と紫の上を中央に持ってきて欲しいとの希望で、このようになりました。
それにしたがって、画面の構成や色彩も微妙に違えています。
これで、初節句を新年のお正月から祝って欲しいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA