みかわ工房の雛人形の多くは、厚手の紙箱に入れてお客様のもとにお届けしていますが、寛永雛や「紫式部日記」、【小さき物の世界】などのセットものになると紙箱に収まらないものもあります。そのために木工所に桐材(木質が柔らかいために表面が日で焼けても、中まで火が届かないことや湿度の調整をすることで日本では古くから桐箪笥や、桐箱として使用されている)を使った箱を注文して、お客様からオーダーのあったお雛様セットに合わせて、こちらがちょうどよい大きさの桐箱(4〜5種類あります)を出してきて、これに私が下のように季節の花びらを手描き彩色して、発送させて頂いています。
おそらく、時の経過とともに桐の表面は色あせてきますが、手書きした花びらには胡粉という貝の粉を混ぜて書いていますから、ますます白く見えて、花弁の金箔もキラキラと輝くことでしょう。