先週の晴天から一転して、このところ雨が多い九州です。静かな工房の中で1人で、貝合わせの下地仕上げを行っています。まず、これが金地の貝合わせで、大きさが1,5〜2CMの幅の小さい物です。普通貝合わせの遊びは平安の頃は、6〜7CMほどのハマグリを使った物が多かったようですが、江戸時代にもなると繊細な技術を使った貝合わせなども作られたようで、「虎屋」のコレクションなどにも小さい貝合わせが出てきます。
それで、10年ほど前からハマグリの代わりにシジミを使って貝合わせを作り、主に【小さき物の世界】のお雛様セットに付けたり、1組単位で販売も行っています。
この後、金箔仕上げが済んだら、金地の場合にはその上に、白地の場合には白地の部分に季節の花を手描きして、ストックしておきます。